言葉を定量化し心理療法のプロセスを解き明かす
研究費による活動は終了いたしました。
医療コミュニケーションの場面では、共感的な応答、専門知識の情報共有やその学習など、多層的な情報が言語を介して共有されます。
自然言語班では、質の良い医療コミュニケーションを言葉の用い方という観点から定量化する学術領域を発展させます。
自然言語班では、質の良い医療コミュニケーションを言葉の用い方という観点から定量化する学術領域を発展させます。
研究の内容
本班では、多様な医療コミュニケーション場面の言語データに自然言語処理を適用します。
具体的には、医療コミュニケーションに関する講義のロールプレイ中の逐語録や個人セッションや集団セッションでの心理療法における対話の逐語録やワークシートに記入された文字情報などです。
これらの言語データに対して最先端の自然言語処理を適用し、医療コミュニケーションの土台となる傾聴や共感等に関係する指標や、心理療法による精神状態の回復と関連する指標等を抽出します。
そして、それらの指標を活用し、心理療法が意図された通りに適切に実施されているかを使用言語から自動判定するプログラムの開発を目指します。
最終年度には音響班など他の班での成果を融合し、より精度の高いコミュニケーションの予測モデルを構築します。