本領域は更なる研究の向上の為、外部評価委員の先生からご助言を頂くミーティングを開催しております。
音響班班外部評価委員の森 大毅先生(宇都宮大学)とミーティングを行いました。
以下、音響班 村中誠司先生からのコメントです。
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音声・言語でのコミュニケーションをご専門とされる森先生に音響班の研究進捗を報告の上、今後の研究の展開について議論しました。
研究の進捗に関しては、検証をおこなうために本来求められる収録条件を確認の上で、現状で私たちが持っている10年分(!)の音声データの収録条件を踏まえてできることについて議論しました。音声の特徴を表す変数(=特徴量)は数多あり、多角的な視点での検討が求められます。私自身、まだまだ音響解析の経験が浅く、分析の勘所を掴みきれていないところがあるのですが、着実に発見を積み上げていくための勘所をアドバイスいただきました。
音響研究の今後については、私たちがおこなおうとする音響特徴からメンタルヘルスの状態を予測するという問題は、音声認識というある程度成熟した分野に対する新たな刺激となり得ることをご指摘いただきました。その上で、工学x心理学をはじめとする学際的なメンタルヘルス研究の発展のためにできることを議論しました。そのためにまず私たち音響班ができるのは、工学的にこれまで積み上げられてきた技術を使い音響特徴を「見える化」して心理学研究者やそれを志す学生さんや大学院生さんにみてもらい、そこから心理学的な問題を協働して見出し、そしてまたその問題を解決するための技術開発を工学との協働で実現する、といった、橋渡し的な仕事かもしれないなと、終わった帰り道、余韻に浸る中で想像していました。
音声は本当にたくさんの情報を持っていて、その中から意味のある情報を抜き出すのはとても大変ですが、見えないモノが「見えた」時の快感はたまらないです。もっともっと発見できるよう、武器(=解析技術)と仲間を増やしたい、そう思えた1日でした。
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今後も各班で外部評価委員の先生とミーティングを行い、各班参加者からのコメントを発信する予定です。
これからも本領域をどうぞ宜しくお願い申し上げます。